さくらサイエンスプラン@早稲田 (2017/12/12-20)
2017年12月12日から20日の9日間,タジキスタン共和国のAcademy of Science及びTajik National Universityから12名
(ポスドク1名と博士後期課程に在学中の学生が11名)がJSTさくらサイエンスプランによる研修に参加しました.
タジキスタンと日本との間に直行便が運航されていないため,参加者は前日の12月11日にタジキスタンの首都,
ドゥシャンベを出発し,遠回りになりますが,最も便数の多いモスクワ経由にて成田空港までの長旅でした.
しかし,成田空港で対面した際には,そのような疲れも見せず,日本訪問を楽しみにしている表情を見ることができました.
到着時の成田空港での集合写真
2日目から,いよいよ研修です.今回の研修では,計算機を用いたシミュレーションが中心となっているため,
まずは,計算機の組み立てにチャレンジしました.
計算機の組み立て風景
次の日からは,計算機シミュレーションを始めました.
今回の研修では,第一原理計算を用いた先端機能性材料の電子状態解析を体験することが目標です.
そのために,使用するソフトウェア(WIEN2k)の使い方の習得を目指して,一連の実習を進めていきます.

第一原理計算を用いたシミュレーション実習風景
3日間の実習を終えた後,16日(土)に早稲田大学院生がそれぞれの研究を英語で発表しました.

早稲田大学基幹理工学研究科修士課程学生による研究発表
参加者の興味に応じて早稲田大学院生とグループを作り,それぞれにテーマを決めて,
土日の間,早稲田大学院生と協力してグループワークを進めました.
18日(月)に太田基幹理工学研究科長からのさくらサイエンスプラン修了証の授与式が行われ,
その後,基幹理工学研究科執行部主催で懇談会を行っていただきました.

さくらサイエンスプラン修了証を太田有基幹理工学研究科長から授与後の集合写真

基幹理工学研究科主催の懇親会
さて今回の研修の集大成として,グループワークで行ったシミュレーション結果の発表会を行いました.
バックグラウンドが異なる参加者もいましたが,短期間でありながら予想を上回るレベルの高い内容をまとめていました.

グループワークの成果発表
終了後,送別会を実施しました.発表会で緊張していた参加者たちも,リラックスして,またグループワークを共に行った早稲田の学生たちと,
肩を組んで写真を撮ったりして,大変盛り上がっていました.

送別会で大盛り上がり!
19日は,国立科学博物館を見学に行き,これまでとは違った表情で楽しんでいるようでした.

国立科学博物館前にて
20日は,早朝の出発でしたが,予定通り9日間滞在していた早稲田大学ゲストハウスから成田空港へ向かい,無事出国いたしました.

出国前に集合写真@成田空港
参加者皆それぞれ,充実した時間を過ごせていただけたようです.(オフショットを少しだけ)

集合写真@渋谷

エビに興奮@居酒屋

リラックス@カフェ
このような形でタジキスタンから日本への一行訪問は初めてのようで,タジキスタンでは大きな注目を集めており,
新聞やTV,インターネット上で報道されております.
National Information Agency of Tajikistan "Khovar"による報道(オリジナル:タジク語)
上記報道の内容の日本語訳
参加者2名のテレビ出演(タジク語)